健康に良いとされるハーブティーですが、どれくいの量を目安に飲んでいいのか気になっている人も多いようです。
自然のものであるハーブティーは薬草なので効果があるといわれる主作用に加えて副作用も持っているので、摂取する場合には少し注意が必要となります。
ハーブティーって一日に何杯まで飲んだらいいのかわからないんです・・
確かに。ハーブティーはお茶のように沢山飲んでいいのか、用量を考えて飲んだらいいのか不安に思っている方も多いようですね。
そうなんですよ~
おいしくてつい何杯も飲んでしまうんですけど、沢山飲んで大丈夫なのかな?って不安になったりします。
安心してくださいね。
今回はハーブティーの摂取する量について紹介していきます。
ハーブティーの一日の摂取量はどれくらいが目安?
ハーブの飲み方は通常のお茶や嗜好品として飲む場合と、何かしらの効果効能を期待して飲むメディカルハーブがあります。
メディカルハーブとして飲む場合は1杯のハーブの使用量や1日の摂取量、飲用回数などがあるのですが、嗜好品として飲む場合は1日の摂取量というより一杯あたり2gを目安に飲むという感じです。
また、ハーブの持つ栄養や成分はおおよそ2時間で消化、吸収、体外へ排出されるというサイクルなので、その時間の間隔を参考にハーブティーを飲むと良いでしょう。
通常、私達は野菜や果物を食べることで体を構成するための栄養素を摂取することができます。また、食によって体の健康状態を保つためのサポートもしてくれるのが食品です。
これと同じように、栄養価の差異はあれどハーブも同様の働きをしてくれるのです。
ハーブの持つ栄養や成分はとてもマイルドなもので、お薬の様に即効性を期待できるものではありませんが、通常の食事では摂ることができないような様々な栄養や植物成分を含んでいるのも特徴です。
そのような原材料であるハーブをふんだんに使ったハーブティーは、健康的な体づくりや美容の効果・維持、そして体や心の不調を整えるサポートに役立つとものだと思っていただくとよいですね。
メディカルハーブとして飲む場合
一杯のハーブの使用量や1日の摂取量、飲用回数を処方された用量によって守る。
お茶や嗜好品として飲む場合
一杯あたり2グラム(茶葉をティースプーン一杯)を目安に飲む。また、消化、吸収される目安が2時間前後なのでそれくらいの間を空けながら飲むとよい。
注意点としてハーブによっては頻繁に飲むのを控えたほうが良いハーブがありますので、後ほど注意すべき種類毎に解説をしていきます。
ハーブティーを飲み続けて効果を実感できるまでの期間
ハーブティーは3ヶ月を目安に飲み続けてみましょう
人間の細胞が生まれ変わる周期は
- 胃腸が約5日周期
- 心臓が約22日周期
- 肌が28日周期
- 肝臓や筋肉が60日周期
- 骨が約90日周期
といったように、体の部位によってサイクルが異なります。
ハーブの効果が及ぶのは胃腸、心臓の内蔵や肌についての期待が高いので、サイクルの周期は28日で体の中に詰まっていた老廃物がハーブの力によって排出されていきます。
この排出サイクルを3回ほど繰り返すことによって体の変化を実感していくことができると言われています。
ポイントは、このサイクルの間は出来るだけ毎日ハーブティーを飲むということです。
ハーブティーを飲み始めてから3ヶ月までのサイクルの目安
飲み始め~3週間
ハーブを飲み続けて効果を実感出来るまでは個人差はあると思いますが、目安としてまずは3週間飲み続けてみましょう。まだ体感できるほどではないですが、ハーブティーを飲みなれてきて、毎日飲むための習慣が付くようになってきます。
3週間~1ヶ月
28日周期のサイクルを迎えて体の老廃物の排出が一通り終えていきます。体の部位の細胞の生まれ変わりサイクルも一巡する目安です。
1ヶ月~3ヶ月
1サイクル目が終わり、2サイクル、3サイクルと循環していきます。28日周期の排出(デトックス)も3回終えているので、ハーブティーを体が吸収しやすい状態になっています。
飲み方を注意したほうがよいハーブ
ハーブティーの原材料となるハーブのほとんどがノンカフェインでマイルドな成分なのですが、中には強い作用や成分を含んでいたり、カフェインが含まれていたり、お薬との併用をするのに注意すべきハーブがあるので、それらをまとめてみました。
また、消費者庁や厚労省のホームページにもまとめてあるので、リンクを貼っておきますね。
- イチョウ
-
イチョウは血液をサラサラにするような作用を持つのでワーファリンなど血液凝固阻止薬と呼ばれるお薬を服用中や手術を控えた方は術前1週間前からの飲用の中止をしてください。
- スギナ
-
スギナは利尿などに優れたサポートをしてくれるため、腎疾患をお持ちの方の使用は禁止されています。
- セージ
-
セージの持つ成分の中には強い作用をもたらすものも含まれてているため、また飲用時の量も1杯あたり1.5g~2gを超えない様にしましょう。
- セントジョンズワート
-
セントジョンズワートはヒペリシンという成分が光感作といって紫外線や太陽の光などに当たると炎症など起こす可能性もあるため、光線療法中の方の使用は禁止とセントジョンズワートにはお薬の働きを弱める可能性もあるためお薬を服薬中の方のセントジョンズワートの使用はしないように注意しましょう。
- センナ
-
センナは腸の動きをサポートすることでお通じの改善を期待できる様なハーブですが、働きかける力も強いため、腹痛などが起きるケースもあります。自分にとっての適量を少しずつ増やしながら使う事をおすすめします。
- タイム
-
タイムもセージ同様強い作用をもたらす成分が含まれているため、1杯あたり1.5g~2gでの使用量を守る事や短期間での使用を推奨します。
- バレリアン
-
バレリアンは睡眠薬や鎮静剤との併用はお薬の作用を強めてしまう可能性が強いため、睡眠薬や鎮静剤や安定剤を服用している方は
- マテ
-
マテはカフェインを含む為、カフェインに過敏な方や気管支拡張剤などを服用または使用している方、おやすみ前の飲用お控え頂いたほうがいいハーブです。
参考文献:メディカルハーブの事典
参考リンク:「健康食品」の安全性・有効性情報
アレルギー
ハーブは色々な品種がありますが、キク科のアレルギーをお持ちの方は特に注意が必要なハーブがあります。
- アーティチョーク
- エキナセア
- カモミール・ジャーマン
- カモミール・ローマン
- コルツフット
- ダンデライオン
- チコリ
- バードックルート
- フィーバーフュー
- マリーゴールド
- ミルクシスル
- ヤロウ
これらはキク科のハーブなので、キク科アレルギーをお持ち方の飲用はお控えいただいたほうがよいです。
妊娠から出産後の飲む量に注意したいハーブ
- セージ
-
セージの持つ成分の中には胎児に影響のある可能性があるため、妊娠中の使用は禁止されています。授乳中も出来れば飲用は控えたほうが良いでしょう。
- タイム
-
タイムもセージ同様成分が胎児に影響のある可能性があるため、妊娠中の使用は禁止されています。授乳中も出来れば飲用は控えた方が良いでしょう。
- ブラックコホシュ
-
ブラックコホシュが持つ成分の中には女性ホルモンに似た構造を持つ成分があります。妊娠中は女性ホルモンの変化があるため、妊娠中の使用は禁止されているハーブです。
- ラズベリーリーフ
-
安産のお茶として知られているハーブですが、子宮周りの筋肉の収縮に関与するため、飲用は妊娠後期(正産期少し前)からの飲用をおすすめしています。
参考文献:メディカルハーブの事典
まとめ
ハーブティーはほとんどがノンカフェインで、体に働きかける力もマイルドな物ばかりです。一日の摂取量というのは厳密に決められたものとしては無いので、水分を補給したい時だったり一息つく時に飲みたいと思った時など、いつでも飲んで良いいとは思います。
ただし、中には摂取量や取り扱いを注意すべきハーブもあるので、自分のライフスタイルや状態に応じて、飲用を控えるべきハーブもあるということを知っておくと良いですね♪
ブレンドハーブの中にもその人にとって使えないハーブもあるので、パッケージ裏の成分表示を確認して購入をおすすめします。